「シンビオシス」展示作品紹介


Symbiosis
M3 273×160×63mm 
アクリル絵具、オイルパステル、キャンバス 

みえないところで種が植わり、根を張っている。
地面は太古の記憶と共に生きつづけ、地上は葉や花を、そして未来をみせる。
共存し、共生し、揺らぐ心をも包み込み、わたしたちは育っていく。


こちらはシンビオシス(シンビオーシス)という絵です。
大阪のコンペで初めて展示し、この度が二度目のお披露目となります。

この佇まいがとても好き。
静かなようで熱いものを秘めているよね。

流れも実はきちんとあって、こちらを制作する前に大阪で展示した作品が宙へ伸びるような天を意識した絵だったので、今度は地面に目を向けました。
地面を意識すると横の動きも気になるし、やはり伸びる・広がる(拡がる)ことも不可欠だと思い、はてこのことってなんなんだろう、とうーむうーむと考えました。

色々と調べるうちに「共生」や「共存」「共益」を意味する「symbiosis」という言葉に辿りつきました。
そう、わたしたち人間は草や花や山などの自然界のもの、うれしい気持ちや憂い、たまに憤る心など目には見えないさまざまなものと一緒に暮らしている。
そんな中で健やかに育っていくのだーーーなんて思ってバチっと決まった絵です。

この度の個展で登場させるか悩んだのですが、すんなり場にハマりましたし、おかげさまで気に入ってくださる方もいらっしゃりありがたい限りです💕
ありがとうございます☺️

▶️わたしは定期的に厚みのある作品をつくります。

元々は横にもビスが打ってある通常のキャンバスに描いていました。
そんなとき、「抽象画は世界をつくることだよ、具象よりももっともっとそこを意識しないといけないよ」と、ある方から教えていただき、側面でなく裏でビスを止めた形の包み張りキャンバス(フローティングキャンバス)を使うようになりました。

そうこうしていたら、これまたあるとき別の方から、「側面とか面白いからもっと分厚いのやってみたら?」とご提案をいただきました。
そういう手もあるのか、と思ったわたしは素直に挑戦をはじめます。
3cmくらいから始まり、今ではここまで厚みのあるものもつくるようになりました。
逆に薄めのキャンバスを選ぶときもあります。
制作に不自由はなく、選択肢が増えたことでわたしの世界も気持ちも広がったように思います。
うれしいね✨

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くつなまい個展 my room, my love
2025年4月2日(水)〜19日(土)
12:00~17:00
営業日:水曜〜土曜日
 
手づくりのモノ nu:no
愛媛県今治市松本町3-6-3
https://www.instagram.com/nuno_424/
080-8631-7377

✅5日・12日 ワークショップ開催
⭐️初日2日・9日・最終日19日 在廊予定