過去と今と


2009年の絵。
この時期の絵はほとんど残っていないんだけど、この子は朴訥と倉庫に佇んでいた。

あの頃は今よりもっともっと悩んでいた。
人生にも絵にもなんかいろんなことに悩んで迷って、しんどい思いをたくさんしながら絵を描いていた気がするねぇ。
そもそもわたしは抽象画が好きな母の元では育ったが、ずっと抽象を描いてきたわけではないのよ。
モチーフをなくすことは結構勇気がいった。
意味がわかんない、とか、これなんですか、て言葉たちにも大分翻弄されたし、返す言葉を今より全然持ってなくて悔しかったなぁ。
1000枚くらい描かなきゃ!って思ったし、言葉も訓練しなければ!って思ったねぇ。
とにかく自分のことは信じてたんだなぁ。
あ、今ももちろん信じてる。

近年とっても絵を描くのが楽しくて、軽やかで、生きてるってかんじで最高です。
昔があって今があるのよね。
ずっとみてくれてるみんな、どうもありがとう。

(木製パネルにアクリル絵具)