お腹の中から色が臓物のように溢れてきていた。


お腹の中から色が臓物のように溢れてきていた。

わたしの指は、速く、そしてなだらかに彼の皮膚をすべった。
わたしの中は音楽が鳴り続け、関係がないかのように彼は独自に呼吸をする。
生きているからだ。
わたしの会話。彼の生き方。身体の言葉。社会との無言の繋がり。

みんな腹ん中はわかんないよ。
欺瞞とかめんどくさいこととかえげつないこととか抱えて、嘘もきっとあるだろうよ。
でもやっぱ美しいんだよ。

くつな まい
zoo(kunstkammer)
宮﨑 圭祐

VTR近日公開予定