執着と愛着


R08
SM 158×227mm
アクリル絵具、転写シート、キャンバス
2012年

9年前の絵です。
このときはタイトルをつけることを考えすぎた結果、履歴のRと番号になりました。
綺麗な楕円への執着と、衰退していく転写シートへの愛着が作品に現れています。

なにを描くかよりは描くこと自体をひたすらに愛していました。
当時のわたしはコンセプトアートなどがとても苦手でした。
理由や答えを求められることが苦しかったし、頭で絵って描くのかなー、なんて疑問に思っていました。
インプットもアウトプットも下手だったんだろうね。

今は、様々な方法や技術をちょっとは身につけたので、タイトルもつけるし、描くこと自体も大好きな上に、そこから先で(前かもしれんが)遊ぶことができるようになりました。

表現には、やはりある程度の技術や場数が必要で、ずっと修行みたいなものをしていますが、
最近はわりと自由で柔軟でアウトプットも前ほど苦しまず、とってもしあわせです。

あ、過去作ももちろん愛しい。